此岸からの風景
<日本灯台紀行 旅日誌>オヤジの灯台巡り一人旅 長~い呟きです
2018
11/28
Wed.
13:09:00
<荒川写真紀行>2018
Category【<荒川写真紀行>2018】

2018/11/23(金)晴れ。
ぐずぐずしていて、十一時半に出発。17号バイパス経由で、秋ヶ瀬公園北側、羽根倉橋手前の駐車場に車を止める。祭日なので、公園内も賑やか、めっきり冷えてきたが、デイキャンプの、小さなテントがいっぱい見えた。
今日は、羽根倉橋から治水橋まで行って、ぐるっと一回りするつもり。橋の間の距離は、5.7キロ。しかも、橋を二回渡るから、総距離は13キロくらいになる。
もう十二時になっている。三時までに戻ってこられるかな。出るのが遅かった、ちょっと悔やんだ。
祭日のせいか、サイクリング野郎が、たくさんいる。その姿を目で追いながら、羽根倉橋の下を通り抜け、右折して、左岸の自転車道を遡上する。
これが、とんでもない難所。左手は、ゴルフ場。目隠しの植え込みがずっとあり、右側は背の高い竹藪。見通しのきかない、薄暗い舗装道。サイクリング野郎が行きかっているから、さほどさびしい感じはしないけれども、向かい風なのか、チャリがなかなか進まない。
いきなり、場違いの所に出てしまい、ウンザリ。でも、前に進むしかない。途中、何回か休んで、ようやく明るいところに出た。左側は、相変わらずゴルフ場だが、右手が運動公園になり、開けた。
車がたくさん止まっているので、どこから入り込むのか、周りを見回す。右手奥の方に、高い土手が見える。あきらかに、工事中だが、そこから、河川敷に入ってこられそうな感じ。
さらに行くと、運動公園が終わり、左側のゴルフ場ともオサラバして、だだっ広い農地の真ん中を、突っ切る感じになる。要するに、ここは、<河川敷耕作地>で、右手に見える造成中の土手は、その外側の人間の居住地域を水害から守るために作られているようだ。
見通しはすごくいいが、これといった景色はない。ただ、逆光になるが、左手には、秩父の山並みが見える。こんなところ走ったって、面白くもなんともない。やや憮然としながら、向かい風にあらがって、チャリをこぐ。
行きかうサイクリング野郎たちは、それにしても、軽快に走っている。チャリの性能がちがうのか、いや、体力の違いだな。年は関係ない、俺くらいのジジイも、いっぱい走っている。
ま、いい。やっとのことで、治水橋が見えてきた。農道からそれて、また、ゴルフ場の生け垣フェンス沿いに走る。右手には、かなり広い運動公園。待てよ、このまま、行くと、橋の下を通り抜けてしまう。
チャリを止めて、あたりを見回す。頭上の、治水橋の歩道に出て、橋を渡り、右岸土手に出なければならない。Uターンして、橋の下をたらたら行くと、なんとなく、橋に上がる道が見えてきた。ラッキーだった。
治水橋の下流側の歩道を、ゆっくりチャリを引きながら歩く。360度、見回せる。風が強くて、少し寒いが、行きかい人もほとんどなく、苦行?を強いられた後だけに、非常に気分がいい。
北側右手方向の山、筑波山だな。川の流れは、北へ向かっていて、新潟・上越の山並み、<女性の寝姿>に称される、赤城山も見える。そのまま、視界を左に移動すると、群馬の浅間山かな、妙義山は見えないな。
それから、少し山並みが途絶えて、なじみ深い外秩父の山々。<オッパイ山>に<堂平>。さらに、武甲山、奥秩父の山並み、その奥には、長野、山梨の山々が連なっている。
なんとなく、懐かしい気分になる。それもそうだな、ほぼ十年、この山並み見守られながら、<入間川写真紀行>を続けた。外秩父の山々をハイキングし、ジムニーで尾根を駆け回ったりもした。
橋で立ち止まって、写真も撮った。が、見通しは最高だが、写真になるような景色が見当たらない。あまりにも、広々しすぎているし、遠目過ぎる。
橋を渡り終えたところで、左側に道があり、やっとのことで右岸土手に入る。一時半になっていたが、ほっとした。しかも、追い風になっているのか、チャリをこぐのが苦にならない。
広い土手道で、見晴らしもいい。途中、未舗装箇所があり、ウンザリしたが、それでも、左手の風景がいい。秩父の山並みを下に入れて、雄大な雲を、しつこく撮った。
特記すべきことは、下流の羽根倉橋に近づくにつれ、流れの向こうに、スカイツリーが、小さく見えたことだ。衒いなく、いいなと思ったが、写真は、無理だった。遠すぎる。


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2018
11/26
Mon.
19:38:48
<荒川写真紀行>2018
Category【<荒川写真紀行>2018】

2018/11/21(水)晴れ、雲が多い。
十一時過ぎに、出発。17号バイパス経由で、秋ヶ瀬橋を渡り、橋際の信号を右折、V字を切って、回り込んで、河川敷に下りる。
荒川右岸、秋ヶ瀬橋のすぐ下、釣り場になっているようで、水辺沿いに駐車スペースがある。とろとろ走って、現着。むさいジジたちが、五、六人、たむろっているが、かまわず、車を止める。見ると、花壇?なのか、コスモスの花が咲き乱れている。それと、川へ向かって、竿が、きれいに三本並んでいる。
チャリが一、二台、それに、シルバーマークのポンコツ車が一台。ジジたちの溜まり場だな。水筒持参で水を飲んだり、パンを食べてるやつもいる。視線を感じたが、無視して、チャリを下し、散策開始。
目の前が、ひなびた野球場になっている。立ち入り禁止だが、かまわず突っ切って、土手下の、広くなった舗装道に出る。サイクリング車も、時々通りすぎる。
右岸を、笹目橋方向へ進んでいる。左手は、ゴルフ場。川の流れも見えず、視界も良くない。武蔵野線の橋梁の下を通りぬけると、土手を、垂直に登る小道がある。かなり急だが、チャリを押しながら、強引に押し登る。…息が切れた!!!
土手道は、まずまずの広さ、サイクリング車はほとんどなく、時折、散歩らしき人の姿が目につく。斜め逆光で、まぶしい、フードを目深か被る。これといった景色もない。遠くに見える朝霞水門まで、ほとんど写真も撮らずに、チャリをこぐ。
先日来た時には、閑散としていた水門だが、今日は、なんだか、にぎやかな感じ。左下の河川敷には、リモコンの飛行場のようなものがあり、二人ばかり、身をかがめている。
水門付近は、車がびっしりで、軽トラの後ろでは、ジジたちが、リモコン飛行機を調整している。土手の斜面にも、二、三人いて、こっちは、模型飛行機などを飛ばしている。
水門の真ん中で立ち止まり、一息入れる。目の前には、例の<さきたま大橋>、ずっと向こうには、笹目橋が小さく見える。先日、歩いた場所だな。
これといった景色もなく、復路。こんどは、太陽が後ろだから、まぶしくもなく、チャリをこぐのも楽。目の前には、茫漠たる空間が広がっていている。空の景色がきれいで、気分がいい。途中、立ち止まって、雲を主役にして、何枚か撮る。
あっという間に秋ヶ瀬橋、まだ早かったので、橋の向こう側、羽根倉橋までの土手道を、下見する。ちょっと上流にある、秋ヶ瀬取水堰の、樋管工事のようなもので、全面通行止め。案内板があり、迂回路を目で追ったが、一般道を使う感じ。そこは、車で通ったこともある道で、狭くて、チャリじゃ危ないだろう。ま、今日の所は、ここまでだな。
駐車している車の場所へ向かう。途中、橋の下に、ホームレスの掘っ立て小屋、廃家電などで、周りを囲んでいるのもある。よくあることさ。それに、道路際、茂みの中に、ニャンコ用の掘っ立て小屋もある。ジジがその前で屈んで、何かしている。さっき来た時も、たしか同じ格好だった。
…そういえば、朝霞の水門でも、トラ白のきれいなニャンコを見た。近寄ってみたが、逃げない。そばにエサの缶詰みたいなものが置いてあった。誰かが、えさをあげている。それに、耳がカットされていた。
思った。河川敷には、ホームレス、むさいジジ、ニャンコの姿が目につく。むろん、釣り人、ジョギング、散歩者、サイクリング野郎もいるが、そっち系は、ほとんど目に入らない。きっと、自分にちかしい方が、気になるのだろう。



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2018
11/24
Sat.
19:39:21
<荒川写真紀行>2018
Category【<荒川写真紀行>2018】

2018/11/20(火)晴れ、雲が多い。
十時過ぎに出発。17号バイパスを走り、秋ヶ瀬橋際を左折。荒川左岸、彩湖の北側駐車場へ行く。料金は無料だが、路面は舗装されていない。かなり広い場所で、そのうえ平日、閑散としている。
長い坂を、チャリを押して土手に上がる。横に、武蔵野線の長い橋梁。土手道はそこで途切れているから、否応なく、せっかく登った坂を、また一気に下り降り、もう一回、土手に上がるための、長い坂を登った。
土手の上には、巨大な<桜草水門>がある。左手の河川敷は、ゴルフ練習場。車が止まっている、ということは、河川敷に入れる道があるわけで、伸び上がって、見渡すと、たしかに、右下のダンプ道の方から、上がってこられる。
土手道は、すぐに、工事中で行き止まり。坂を下り、ダンプ道に出て、秋ヶ瀬公園に並行している一般道に出る。案内板などを見るが、なんとなくいやな予感、土手に上がる道はないような感じ。
ま、しかたないので、公園に沿った、一般道の狭い歩道をたらたら行く。右手は、公園になっているらしいが、木立があり何も見えない。左手には土手。とはいえ、木立と荒野にさえぎられていて、登れるような道は、全然ない。
そのまま、アスファルトが浮き上がって、ガタガタしている歩道を、いやいや進む。道沿いに駐車場が点々としている。依然として、土手に上れる道はない。
ときどき、車道のほうを、サイクリング車が通る。羽根倉橋までは、通じているのかもしれない、と思い、我慢して、さらに行く。道に沿った、長い公園が終わり、羽根倉橋際に出た。
橋の真下に、土手に登れそうな道がある。が、通行止めになっている。ガードマンらしき若者が立っているので、近寄って、ちょっと聞いてみた。左岸土手の上に登れないのか?五、六年前から、武蔵野線橋梁から、秋ヶ瀬、羽根倉間の、左岸土手は工事中で、通行止めだという。
なるほど、土手の拡幅工事で、災害に強い、いわゆる、スーパー土手を作っているわけだ。う~~ん、とんだ、骨折り損だった。背中は汗だく、ただし、風は冷たい。見通しのない日影になって、うすら寒い。いま来た歩道を、たらたら戻った。
このまま、帰るのも、シャクだったので、武蔵野線橋梁の下を通り抜け、<桜草公園>に入った。芝生がきれいに整備されていて、ところどころに、安物のベンチなどが設置されている。
平日、ほとんど人はいない。ぐるっと一回りしてみた。奥の、どんづまりに、ホームレスらしき、掘立小屋。あとは、ジジババが、柵に寄りかかって、カメラを構えている。おそらく、水路にカワセミでもいるのだろうか、興味もわかない。
また、長い坂を上って、土手道に出た。要するに、大きな水路があって、彩湖のほうへは出られないわけだ。巨大な<桜草水門>の前で一息ついて、周りを見回した。
これといった景色は皆無、写真はほとんど撮っていない。しかも、雲が多くて、日差しが弱い。それでも、未練たらたら、赤白鉄塔をポイントにして、秋空を撮ってみた。
地上を極端に狭めて、空の景色を撮る。いっそのこと、空だけ、雲だけを撮ればいい、と思うだろう。むろん、試してみたが、全然面白くない。
空、雲、その造形性には驚嘆するが、それだけでは、なにか、間が抜けている。時間と空間の、悠久な感じが好きなのかもしれない。せせこましい地上の物体は、相対的ではあるが、物差しの役割を果たしているのであり、そうした観念によって、空の広がり、雲の量感を感じているのだろう。
ロマンチックなものは、何もないが、それでも、<無>が<有>を圧倒している時は、気分がいい。ちっぽけな自分、ちっぽけな人間、ちっぽけな世界を感じる。でも、これは、一種の強がりなのかもしれない。


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2018
11/22
Thu.
19:27:42
<荒川写真紀行>2018
Category【<荒川写真紀行>2018】

2018/11/16(金)晴れ、午後から曇り。
明日から、四日連続で、曇りマークになっている。今日は、ジムの日だが、荒川に出ることにした。
一応、笹目橋以降、河口までの30キロを歩き終えたので、今度は、笹目橋より上流の探索を始めよう。というわけで、今日は、荒川左岸、彩湖の駐車場に車を止めた。
ここは、<道満グリーンパーク>ともいい、広大な公園の中に、アウトドア系の施設が点々としている。その中心は彩湖だが、この広大な人造湖は、荒川第一調節池と呼ばれ、荒川の増水時に、洪水を防ぐ役目を担っているらしい。
とはいえ、荒川が問題なのであって、まずは、左岸土手を探す。園内地図を見ると、どうやら、東側の<自然学習センター>の方らしい。
長い坂を上ると、彩湖の土手に出る。荒川に架かる高速外環道の斜張橋が目の前。この橋は先日撮ったが、名前が<さきたま=幸魂大橋>というらしい。・・・なるほど、埼玉の古名<さきたま>にかけているわけか。それにしても、漢字がね~~、ダサいよな!!!
さらに行くと、大きな水門などがあり、彩湖は荒川と合流?している。左前方には、笹目橋が見える。この先どうなっているのか、好奇心が出て、さら土手道を行くが、土手は工事中で、行き止まり。
土手下に下りる道があり、下って行くと、笹目橋の下。小さなトンネルがあって、向こう側へ抜けられる。はは~~ん、これか。無事に、戸田側に出られた。
これで、車を、戸田桜並木駐車場に止めて、左岸側を遡上できるわけだ。とはいえ、彩湖までは、ちょっと距離がありすぎるかな。
そんなことを考えながら、今来た道を戻った。途中、長い坂道で、ホームレスっぽいオヤジのチャリに追い抜かれた。あれっと思っていると、最後の一番きついところは、さすがに、チャリを降りて、歩いて登っていた。
俺も、さすがに、最後はチャリを降りて、押しながら登った。土手に出たところで、一息ついていると、土手下の道を、さっきのオヤジが、工事中で立ち入り禁止にもかかわらず、笹目橋のほうへ向かっている。荷台に、何かわけのわからないものを積んでいる。…どっかで拾ってきたわけで、掘立小屋に戻って、なにかに利用するのかもしれない。あのオヤジも、ちゃんと生きているわけだ。
彩湖の水門に戻ってきた。幸魂大橋などを撮って、荒川左岸と彩湖との土手を、遡上した。左手下の河川敷は、ずうっとゴルフ場。右手には、彩湖があり、その湖畔で何か、いろいろやっている。高校生の運動会かな、なにしろ、数百人規模の人が見える。ま、これといった景色はない。いや、紅白鉄塔が一基、目についたので、写真に撮った。
こうなったら、やはり彩湖一周だな。かなり先に見える、武蔵野線橋梁を目指した。サイクリング車とすれ違うこともほとんどなく、静かな土手道。太陽を背にしているので、楽だった。
土手道は、橋梁でふさがれていて、行き止まり。そこに、チャリを止めて、オヤジが、なんだか道具の手入れをいている。そばまで行くのも、気詰まりなので、手前でUターンして、坂を下り、また坂を上がり、また坂を下り、やっとの思いで、彩湖の湖畔の道に出た。
左側の公園内は、にぎやかで、いろいろやっている。対岸から見えた大勢の人々は、やはり、高校生の運動会だった。<彩湖一周マラソン>の立て看板もあり、マラソンの練習をしている若者もいる。驚いたことに、かなり長い距離、ダッシュしている男がいて、隣に、チャリに乗った女性が伴走している。息はあがっているが、気合が入っている。マラソン大会で、上位を狙っているのかもしれない。
日影の道をチャリで流しながら、途中、水辺に下りて、空の景色や、それに絡めて、<ゆりかもめ>なども撮った。<ゆりかもめ>がいるとは、意外だった。鳥たちは、人に慣れているのか、近づいても、逃げない。誰かが餌をやっているのかもしれない。
静かなところで、しかも、それほど寂しくないところだ。気晴らし、散歩にはもってこいだ。じいさん、ばあさんの、お散歩も目に付いた。ただ、土日は、やはり人間がたくさんいるのだろうし、その証拠には、駐車場が有料になっている。もっとも、平日は、土日の半額ということで、三時間で\150ほど取られた。
紅葉が終わりかかっている。なかば、葉が落ちている木々もあった。駐車場について、汗をかいたシャツを着替えながら、空を見上げた。近くで、白人の若者たちがバーベキューをしている。若い女性の甲高い声が、秋空に舞い上がっていった。


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2018
11/19
Mon.
13:18:50
<荒川写真紀行>2018
Category【<荒川写真紀行>2018】

2018/11/15(木)快晴。
十時十五分、出発。いつものルートで、大島小松川公園の駐車場へ向かう。道は空いている。木根川橋際を右折して、あとは、土手沿いの一般道、十一時半に、現着。
公園内を横切り、船堀橋の上流側の歩道を渡る。遠くに白い二連の斜張橋、小松川橋だな。真っ青な空と広い川、茫漠たる景色だが、しつこく撮る。
橋を渡り終え、左折。河川敷へ下りる坂を下る、途中、スカイツリーが見える。こんな所からのスカイツリー、誰も撮ったことはないだろう。
荒川左岸が、中川の右岸になっている、変な場所。中央環状線の、巨大な橋脚の下。なぜか、すごく静か。右手に、高層ビルの間にそびえるスカイツリー。おそらく、この場所が、一番好きかもしれない。地獄の一丁目だ。
ときどきチャリを止めて、スカイツリーや、紅白煙突を撮りながら、時間を忘れて、ついでに、自分も忘れて、わけのわからない時空を漂う。これが、自由ということなのかもしれない。
河口が近づくにつれ、左手下、中川の護岸に釣り人が目立つ。釣り、か。子供のころ、一時、夢中になったことがあった。だが、大工のせがれ、健ちゃんには、全然勝てなかった。竿をあげる感覚が、どうしてもつかめなくて、悔しい思いをした。
それに、あるとき、魚の口に刺さっている大きな釣り針を見て、恐ろしくなった。自分が魚だったらとおもうと、もう、釣りなどしたくなくなった。
・・・念願だった、荒川河口に到着。それが、中川との合流点だったとは、つい先日まで知らなかったが、とにかく、満足だった。
埼玉県飯能の山奥から、ちょろちょろ流れ出した水が、名栗川となり、入間川となり、その他もろもろの河川と合流して、荒川となり、ついには、東京湾に至る。
そうした光景を、一瞬にして、想起できるというロマン。ちいちゃな、ケチなロマンだが、俺にとっては、壮大なロマンだ。
意味もない、金にもならない、こんなくだらないことに自分の人生の、幾ばくかの時間と体力とを費やしたのかと思うと、ウンザリしないこともないが、それでも、十分に満足だった。
で、しばらくの間、<海からゼロメーター>の地点から、東京湾岸線の、河口を横切る、橋梁と橋脚を眺めた。その向こうが東京湾だな。逆光になっていて、すごくまぶしい。沖合に、豆粒みたいな船なども見える、すべてがキラキラ光っている。写真はきれいに撮れないだろうな、と思いつつ、それでも、シャッターを押した。


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2018
11/18
Sun.
13:16:55
<荒川写真紀行>2018
Category【<荒川写真紀行>2018】

2018/11/10(土)晴れ、夕方にすこし雨。
十時、出発。いつものルートで、平井大橋下の無料駐車場へ向かう。念のために、ナビをセット。土曜日だけど、わりと車が多い。それでも、十一時過ぎに、現着。
チャリを下す。駐車場の隣の広い運動広場、芝生が青々としている。水辺には釣り客が、ちらほら。対岸上流には、高速中央環状線、葛飾ハープ橋が見える。
大きいのと、小さいのがある。世界初の曲線斜張橋で、名前は一般公募され、決められたらしい。ネットでの投稿写真もたくさんある。
右岸の土手道を遡上しながら、しつこく撮る。ただ、橋の真正面に来ると、なんとなく、写真が平板になる。やっぱり、正面構図は、面白くないな。
さらに行くと、一連アーチの四ツ木橋。土手下の広い舗道に出て、そのまま、橋の下を通り抜ける。少し行って、振り返り、写真を撮る。右岸の河川敷は、平井橋から、ずうっと、運動公園になっていて、少年野球などで賑やかだった。
と、見覚えのある、青い小ぶりの鉄塔が見える。その横には、中川に架かる、黄色いアーチ橋。スカイツリーがよく見える、というのでテレビで紹介され、人気スポットになっているらしい。ただし、昼過ぎからは、まるきっりの逆光、写真は無理。
今日は、風もなく、チャリをこぐのも楽。だが、日差しがきつくて、背中は汗だく。堀切橋の手前、川に架かる、高速六号線の、橋際の少し広くなった歩道で、一息入れる。給水して、三連アーチの堀切橋などを撮る。
さらに、橋を渡るために、一般道を100メートルくらい、チャリを押しながら歩く。川シモには高速六号線、橋桁の連結部?がV字になっていて、そこだけは面白いが、間延びして、何とも、写真にならない。
堀切橋の狭い舗道を、チャリを引きながら、川シモの景色を撮りながら渡る。渡り終えたところを右折して、左岸の土手に出る。河川敷に、先日止めた、堀切駐車広場が見えた。車が五、六台止まっているだけで閑散としている。
対岸に、スカイツリーがよく見えるのだが、この時間帯、逆光で、どうにもならない。横着して、水辺にもおりて行かなかった。とはいえ、四ツ木橋手前で、土手下の道に下り、橋の下を通り抜けた。
左手、土手の上に、ハープ橋が、大きく見える。やはり、橋そのものに、それほどの関心があるわけではない。それどころが、巨大な構造物には、威圧感を感じる。おざなりに撮って、通過する。
右手の河川敷に、背の高い草が生い茂っていて、川の流れは見えない。と、道に、きれいなニャンコがいる。道沿い、茂みの中に、ちいちゃな小屋らしきものが、点々としている。明らかに、ニャンコのお家だ。
茂みの中に、おじさんの姿が、ちらっと見えた。ゴハンをあげている感じ。河川敷で、ニャンコを飼っているわけだ。まあ~~~、俺もそうだが、どこにでも、ニャンコ好きな人がいるもんだ。
あとは、逆光ではあるが、補正できるかもしれないと思い、対岸のスカイツリーを撮りながら、中央環状の、巨大な橋脚の下を軽快に走った。ここは、地獄の一丁目!!!遠くに、平井大橋が見え、駐車場の車が見えた。汗だくだったが、不快感はなく、疲れてもいなかった。






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2018
11/11
Sun.
13:37:07
<荒川写真紀行>2018
Category【<荒川写真紀行>2018】

2018/11/08(木)晴れ、午後から雲が多くなる。
一週間ぶりの、荒川歩行。先週の金曜日、午前中にジム、夕方からは早稲田へ<モロイ>の朗読を聞きに行った。張り切りすぎて、無理をしたのかもしれない。その翌日から、体がしんどくなり、やる気がなくなった。ちょうど、曇りの日が続いたので、画像の補正などをして、比較的のんびり過ごした。
十時過ぎに出発。晴れのち曇りの予報なので、遠出はやめて、近場の、ボートレース場、桜並木付近の、無料の駐車場へ行く。
今日は、ボートレース場に沿った歩道を遡上。気になっていた、白い斜張橋を撮る。ついでに、競艇場の横から、橋の上にあがって、川シモを眺める。初めての光景。カヌーの練習船が、たくさん浮いている。カメラを向けるが、イマイチだな。
道路を渡って、急な階段を上り、左岸土手に出る。笹目橋に向かう。途中、立ち止まって、コンクリの水位観測塔を眺める。モロ逆光で、写真は無理。
笹目橋に着く。下流側の歩道に入る。川シモの景色を撮りながら、ゆっくり渡る。渡り終えたところを、左に回り込んで、橋の下に出る。…変なやつばかり、目につく。一人目、二十歳前後の身なりのちゃんとした青年、黒いリックを背負い、河川敷の草場にむかって、カメラを向けている。ときどき、なにかメモしている感じ。近くに、白い、上等のロードバイクが止まっていた。
二人目、三十代の男、橋の真下の日影、チャリにまたがったまま、なにか、スマホのようなものをいじっている。かなり長い時間、そのままの態勢。
三人目、車のオヤジ。こいつは、土手下の道の柵を、鍵で開けて、野球場の中に入って行った。簡易トイレの掃除人かと思ったが、そうでもないらしく、俺が、小一時間たって戻ってきても、そこにいた。なんとなく、ホームレスっぽいが、車を持っているホームレスというのもおかしいし、だいいち、柵を開けるカギを持っているのが解せない。
ほかにも、ホームレスらしきじいさんが、チャリに乗っていたが、これは、ま、見慣れた感じだ。チャリの荷台に、大きな板を括り付けていて、なにか拾って、それを売って食いつないでいるのだろう。
写真のほうは、笹目橋からの、下流の景色が、やはりいい。この前来た時とほぼ同じ構図だが、空の様子が違うからね。
あとは、埼玉県側の、右岸土手を遡上しながら、高速外環道の、白い斜張橋をねらう。ちなみに、この<斜張橋>は、<しゃちょうきょう>と読むらしい。真ん中に塔があり、それを、左右からケーブルで引っ張っている橋の構造名らしい。よく写真に撮っている種類の橋だが、これまで、名前を知らなかった。いい加減なもんだ!!!
右岸土手の下は、広い舗装道、サイクリング車が、時々走っている。野球場などが、点々としている。土手道は、さほど広くない。左手に、新河岸川が並行している。
途中に、ごみ焼却のプラント工場があり、外環道の下には、廃車同然の車が、何台も止まっていた。ホームレスのねぐらになっているようだが、周りに、道らしきものがないのだから、ちょっと首をかしげた。が、その先に、廃屋になった幾棟もの牛舎があった。草に埋もれた小道が、ちらっと見えた。
そのちょっと先には、大きな白い水門があり、川が、ほぼ直角に曲がっている。今までは、西に向かって遡上していたのだが、今度は、北へ向かって遡上するようになる。
その水門際に、車が二台ほど止まっている。先ほど、釣竿を持って、水辺のほうへ行った、若い男の車だろうか。それにしても、どこから、土手の上に上がってきたのか。
周りを見回すと、なるほど、一般道から上がってくる、細い道がある。でも、どうやって、ここまで来るのか、まるで見当がつかない。…帰宅後、地図で検索。行っていけないこともないが、かなり難しい感じ。それに、こんな寂しい場所に、車を止めておくのも、なんとなくいやだな。




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2018
11/05
Mon.
11:12:11
<荒川写真紀行>2018
Category【<荒川写真紀行>2018】

2018/11/01(木)晴れ、雲ひとつない秋晴れ。
十時二十分、出発。いつものコースで、左岸、扇大橋際、健康公園の駐車場へ向かう。十一時二十分、現着。日差しは強いが、少し風が冷たい、フードを目ぶかに被る。
この時間帯、左岸側は、逆光になる。ススキの間から、スカイツリーが見えるが、撮る気になれない。西新井橋の下を通り抜け、一昨日発見した、空色ロケットを見に行く。
まるっきりの逆光、でも、背景の空の様子が、ちょっと変な感じで面白い。空色ロケットも、どこかメルヘンチックで、気持ちが和む。いちおう、撮っておく。
あっという間に、千住新橋に到着。土手を斜めに登って、上流側の歩道を渡る。真っ青な空に、雄大な川の流れ、気持ちがいい。うっすらと秩父の山並み、それに、エンジ色の西新井橋、空色ロケットも、小さく見える。驚いたことに、西の空の高いところに、下弦の月。真っ青な空に、頼りなく浮いている。なんとか写真にしたいと、少し粘った。
四号線の、橋際の横断歩道を渡り、右岸の土手下の道に出る。左側の河川敷は、運動公園になっている。途中、鉄橋の近く、ほとんど枯れかかったカンナの寄せ植え花壇があった。ちょっとした公園になっている。
そのあとは、堀切橋まで、振り返りながら、チャリを飛ばした。これといった、景色はない。かなり走った感じだが、まだいけそうだった。遠くに見えるのは四ツ木橋、あそこまで行ってみよう。
堀切橋からの道は、土手下の道だけ。土手の上は、車道になっていて、歩道がない。つかみどころのない景色が続く。左手対岸の、高速中央環状線も、間延びした感じ。
四ツ木橋が、近づくにつれ、水際に、ホームレスの掘っ立て小屋が目立つ。ぽつんぽつんと言うよりは、数珠つながりになっている。ホームレス村、と言った感じ。とはいえ、今日は、まったく心が動かない。…入間川を歩いていた頃は、否応なしに、彼らの小屋の前を通り抜けたり、ヘタすると、出っくわしたりもした。荒川のホームレスは、ほとんどが水辺にいるので、これからも、接触する機会はないだろう。
四ツ木橋に上がった。橋のすぐ下、流れの中に、黄色と黒のシマシマ、タイガース模様の、水深計?があった。犬も歩けば棒にあたる、とはよく言ったもので、新しいお気に入りを、また一つ発見した。冷たい風に吹かれながら、夢中になって、シャッターを押した。
復路は、四ツ木橋際から、左岸の土手下の道に下りて、遡上。向かい風で、チャリが進まない。腿の筋肉がきつい。途中で、サドルを、もう一段階上げて、こぎやすくした。それでも、扇大橋までが、遠く感じられた。
もう、写真を撮る気分ではなかったが、扇大橋が、視界に入り、左手にスカイツリーが見えた。逆光だが、チャリを止めて、シャッターを押した。モノにはならないだろうな。




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