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此岸からの風景

<日本灯台紀行 旅日誌>オヤジの灯台巡り一人旅 長~い呟きです

2018

11/24

Sat.

19:39:21

<荒川写真紀行>2018 

Category【<荒川写真紀行>2018

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2018/11/20(火)晴れ、雲が多い。

十時過ぎに出発。17号バイパスを走り、秋ヶ瀬橋際を左折。荒川左岸、彩湖の北側駐車場へ行く。料金は無料だが、路面は舗装されていない。かなり広い場所で、そのうえ平日、閑散としている。

長い坂を、チャリを押して土手に上がる。横に、武蔵野線の長い橋梁。土手道はそこで途切れているから、否応なく、せっかく登った坂を、また一気に下り降り、もう一回、土手に上がるための、長い坂を登った。

土手の上には、巨大な<桜草水門>がある。左手の河川敷は、ゴルフ練習場。車が止まっている、ということは、河川敷に入れる道があるわけで、伸び上がって、見渡すと、たしかに、右下のダンプ道の方から、上がってこられる。

土手道は、すぐに、工事中で行き止まり。坂を下り、ダンプ道に出て、秋ヶ瀬公園に並行している一般道に出る。案内板などを見るが、なんとなくいやな予感、土手に上がる道はないような感じ。

ま、しかたないので、公園に沿った、一般道の狭い歩道をたらたら行く。右手は、公園になっているらしいが、木立があり何も見えない。左手には土手。とはいえ、木立と荒野にさえぎられていて、登れるような道は、全然ない。

そのまま、アスファルトが浮き上がって、ガタガタしている歩道を、いやいや進む。道沿いに駐車場が点々としている。依然として、土手に上れる道はない。

ときどき、車道のほうを、サイクリング車が通る。羽根倉橋までは、通じているのかもしれない、と思い、我慢して、さらに行く。道に沿った、長い公園が終わり、羽根倉橋際に出た。

橋の真下に、土手に登れそうな道がある。が、通行止めになっている。ガードマンらしき若者が立っているので、近寄って、ちょっと聞いてみた。左岸土手の上に登れないのか?五、六年前から、武蔵野線橋梁から、秋ヶ瀬、羽根倉間の、左岸土手は工事中で、通行止めだという。

なるほど、土手の拡幅工事で、災害に強い、いわゆる、スーパー土手を作っているわけだ。う~~ん、とんだ、骨折り損だった。背中は汗だく、ただし、風は冷たい。見通しのない日影になって、うすら寒い。いま来た歩道を、たらたら戻った。

このまま、帰るのも、シャクだったので、武蔵野線橋梁の下を通り抜け、<桜草公園>に入った。芝生がきれいに整備されていて、ところどころに、安物のベンチなどが設置されている。

平日、ほとんど人はいない。ぐるっと一回りしてみた。奥の、どんづまりに、ホームレスらしき、掘立小屋。あとは、ジジババが、柵に寄りかかって、カメラを構えている。おそらく、水路にカワセミでもいるのだろうか、興味もわかない。

また、長い坂を上って、土手道に出た。要するに、大きな水路があって、彩湖のほうへは出られないわけだ。巨大な<桜草水門>の前で一息ついて、周りを見回した。

これといった景色は皆無、写真はほとんど撮っていない。しかも、雲が多くて、日差しが弱い。それでも、未練たらたら、赤白鉄塔をポイントにして、秋空を撮ってみた。

地上を極端に狭めて、空の景色を撮る。いっそのこと、空だけ、雲だけを撮ればいい、と思うだろう。むろん、試してみたが、全然面白くない。

空、雲、その造形性には驚嘆するが、それだけでは、なにか、間が抜けている。時間と空間の、悠久な感じが好きなのかもしれない。せせこましい地上の物体は、相対的ではあるが、物差しの役割を果たしているのであり、そうした観念によって、空の広がり、雲の量感を感じているのだろう。

ロマンチックなものは、何もないが、それでも、<無>が<有>を圧倒している時は、気分がいい。ちっぽけな自分、ちっぽけな人間、ちっぽけな世界を感じる。でも、これは、一種の強がりなのかもしれない。


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