此岸からの風景
<日本灯台紀行 旅日誌>オヤジの灯台巡り一人旅 長~い呟きです
2020
06/29
Mon.
10:13:04
<灯台紀行・旅日誌>2020
Category【灯台紀行 犬吠埼灯台編】
<灯台紀行・旅日誌>#6
...飯岡灯台下見。小ぶりな、白いタイル張りの灯台で、正面からはどうにも写真にならない。下調べしたように、撮影ポイントは一か所だけ。すなわち、無料の展望台から、手前に灯台を入れ、右側に飯岡漁港の防波堤などを斜めに入れる構図だ。
ま、いい。灯台敷地の柵によりかかりながら、眼下の飯岡漁港を眺めた。つい二、三日前、飯岡漁港に押し寄せる、あの大震災の大津波をユーチューブで見た。おそらく、撮影者が位置していたであろう所に、いま自分が立っている。津波が白い波しぶきを立て、沖から押し寄せてくる。あっというまに防波堤を越え、船溜まりの漁船をいとも簡単に押し流していく。その光景がまざまざとよみがえった。自然は美しく、かつ残酷だ。厳粛な気持ちになった。
気分を変えよう。灯台の周りをぶらぶら歩きながら、写真を撮った。灯台の横の方に、海を臨んだ、漫画チックな<力石徹>の石像があった。飯岡は<ちばてつや>が、戦後すぐに大陸から引き揚げてきたころに生活したところらしい。なぜかちょっと意外な気がした。<あしたのジョー>を夢中で読んだのは、もう半世紀以上前のことだ。
それからもう一つ、飯岡、と聞いて、ふと思い浮かんだのは、<飯岡助五郎>だ。記憶があいまいで、いまネットで調べてみた。あ~~~、思った通り、講談の<天保水滸伝>によれば、笹川繁蔵を闇討ちにした悪親分?だったわけだ。
…子供のころ、なんで聞き知ったのか、映画なのか?よくわからないが、その後、演劇青年をやっていたころ、三鷹で<黒テント>の<チャンバラ>という芝居を見た。その時に<しげぞおぉぉぉ~~~~>という役者の絶叫、突如、過去の記憶が呼び覚まされた。不思議な体験が、いまだに体に宿っている。そうだ、やくざの親分、飯岡助五郎と笹川繁蔵、それに用心棒の平手造酒。面白おかしく尾ひれをつけて、やくざの抗争を講釈師が語っていたのだろう。その、飯岡助五郎の墓が、この近くにあるらしい。…ちょっと行ってもよかったのだが、いまは灯台熱が高じている。いつか、またそのうちだ。
三、四十分ぶらついて、飯岡灯台を後にした。ナビを犬吠埼灯台にセット。目指すは、君ヶ浜の灯台寄りの駐車場だ。ところが、現着してみると、コロナで閉鎖中!!!これには参ったが、すぐに気分を取り直して、灯台下の駐車場へ行く。
車を止め、まずは灯台正面辺りをぶらついて、写真を撮る。犬吠埼灯台は登れる灯台だが、むろんコロナで閉鎖中。ま、こちらはどうでもいい。灯台に登ってしまっては、灯台が撮れないからだ。…昼もだいぶ過ぎている。なのに、腹が空かない。缶コーヒーなどを飲んでやり過ごす。
車に戻り、機材を背負い、浜へ下りた。ちょっとしんどい。撮影ポイントを探しながら、砂浜沿いの護岸縁を歩く。ちょうど、白っぽい腰掛石が五個、等間隔に並んでいるところ。背後には、遊歩道があるものの、ゆったり、誰にも邪魔されず、三脚を立てられる。灯台の垂直を出すにも、まずまずの好位置。何枚か試写して引き上げる。
車の中で時計を見ると、三時半を回っている。飯岡灯台へ戻ろう。日没前の<ゴールデンアワー>、それから明かりのついた灯台の夜間撮影。これが初日の、本気を出す撮影だ...

...飯岡灯台下見。小ぶりな、白いタイル張りの灯台で、正面からはどうにも写真にならない。下調べしたように、撮影ポイントは一か所だけ。すなわち、無料の展望台から、手前に灯台を入れ、右側に飯岡漁港の防波堤などを斜めに入れる構図だ。
ま、いい。灯台敷地の柵によりかかりながら、眼下の飯岡漁港を眺めた。つい二、三日前、飯岡漁港に押し寄せる、あの大震災の大津波をユーチューブで見た。おそらく、撮影者が位置していたであろう所に、いま自分が立っている。津波が白い波しぶきを立て、沖から押し寄せてくる。あっというまに防波堤を越え、船溜まりの漁船をいとも簡単に押し流していく。その光景がまざまざとよみがえった。自然は美しく、かつ残酷だ。厳粛な気持ちになった。
気分を変えよう。灯台の周りをぶらぶら歩きながら、写真を撮った。灯台の横の方に、海を臨んだ、漫画チックな<力石徹>の石像があった。飯岡は<ちばてつや>が、戦後すぐに大陸から引き揚げてきたころに生活したところらしい。なぜかちょっと意外な気がした。<あしたのジョー>を夢中で読んだのは、もう半世紀以上前のことだ。
それからもう一つ、飯岡、と聞いて、ふと思い浮かんだのは、<飯岡助五郎>だ。記憶があいまいで、いまネットで調べてみた。あ~~~、思った通り、講談の<天保水滸伝>によれば、笹川繁蔵を闇討ちにした悪親分?だったわけだ。
…子供のころ、なんで聞き知ったのか、映画なのか?よくわからないが、その後、演劇青年をやっていたころ、三鷹で<黒テント>の<チャンバラ>という芝居を見た。その時に<しげぞおぉぉぉ~~~~>という役者の絶叫、突如、過去の記憶が呼び覚まされた。不思議な体験が、いまだに体に宿っている。そうだ、やくざの親分、飯岡助五郎と笹川繁蔵、それに用心棒の平手造酒。面白おかしく尾ひれをつけて、やくざの抗争を講釈師が語っていたのだろう。その、飯岡助五郎の墓が、この近くにあるらしい。…ちょっと行ってもよかったのだが、いまは灯台熱が高じている。いつか、またそのうちだ。
三、四十分ぶらついて、飯岡灯台を後にした。ナビを犬吠埼灯台にセット。目指すは、君ヶ浜の灯台寄りの駐車場だ。ところが、現着してみると、コロナで閉鎖中!!!これには参ったが、すぐに気分を取り直して、灯台下の駐車場へ行く。
車を止め、まずは灯台正面辺りをぶらついて、写真を撮る。犬吠埼灯台は登れる灯台だが、むろんコロナで閉鎖中。ま、こちらはどうでもいい。灯台に登ってしまっては、灯台が撮れないからだ。…昼もだいぶ過ぎている。なのに、腹が空かない。缶コーヒーなどを飲んでやり過ごす。
車に戻り、機材を背負い、浜へ下りた。ちょっとしんどい。撮影ポイントを探しながら、砂浜沿いの護岸縁を歩く。ちょうど、白っぽい腰掛石が五個、等間隔に並んでいるところ。背後には、遊歩道があるものの、ゆったり、誰にも邪魔されず、三脚を立てられる。灯台の垂直を出すにも、まずまずの好位置。何枚か試写して引き上げる。
車の中で時計を見ると、三時半を回っている。飯岡灯台へ戻ろう。日没前の<ゴールデンアワー>、それから明かりのついた灯台の夜間撮影。これが初日の、本気を出す撮影だ...

[edit]
« <灯台紀行・旅日誌>2020 | <灯台紀行・旅日誌>2020 »
この記事に対するコメント
トラックバック
| h o m e |