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<灯台紀行・旅日誌>&<花撮り物語>

<灯台>と<花>のフォトエッセー

2020

07/30

Thu.

11:01:30

<灯台紀行・旅日誌>2020 

Category【灯台紀行 犬吠埼灯台編

<灯台紀行・旅日誌>2020#16
ナビをセットし、犬吠埼灯台の、君ヶ浜、東側駐車場へ向かった。ちなみに、ここは初日に下見していて、ぜひとも撮影しようと思った場所だ。つまり、灯台の先端から、弓なりに広がっている君ヶ浜の、ちょうど反対側で、距離はあるが灯台に正対できる可能性があるのだ。何を言っているのか?要するに、灯台の垂直を出すには、灯台に正対するしかないし、そうでない場合、灯台は、必ず傾いでしまう。

そういう場所で、無理に灯台を垂直にすれば、今度は天地が傾いてしまう。…人間の目は、実際には傾いでいる灯台を、あるいは、斜めになっている水平線を、頭の中で修正して、垂直、水平にしてしまう習性がある。写真を撮るときには、要注意だ。

その点カメラは、律儀すぎる正確さで、傾いているものは傾いたまま、斜めになっているものは、斜めのまま、写し撮る。とはいえ、カメラは、レンズ口径や性能にも影響され、<収差>という専門用語すらある。

要するに、水平線に直立する灯台などというのは、頭の中ででっち上げたイメージで、厳密にいえば、実際には存在しないような気もする。ただ、懲りない抵抗として、被写体に正対すれば、垂直は取り易いということだ。これは経験値ですな。

…灯台写真を、最近はネットでたくさん見ている。灯台が<ピサの斜塔>のように傾いている写真が数多くある。自分としては、かなりの違和感があり、そういう写真には、すんなり<いいね>をつけられない。

とはいえ、それは、人それぞれの感覚的なことで、たとえ傾いていても、その人にとっては、問題がない場合もあるのだろう。ただ、自分の場合は、屹立する灯台、垂直に、すっと立つ灯台の姿に魅力を感じるわけだ。それなくしては、意味がなくなってしまう。

だから、ま、あとで書くが、撮った後の落胆が大きい。つまり灯台が傾いているのだ!その結果、その後の綱渡りのような修正作業が、半端なく膨大になる。かなりうんざりだが、傾いたままの灯台を許せない。念のために言っておくが、これはあくまでも、自分だけの問題であり、他人様の写真を、とやかく言っているのではない。それほど偉くない!

さてと、話が、きわどい感じになってしまった。四日目の旅日誌を続けよう。…君ヶ浜の、東側駐車場はさほど広くもなく、下は砂場。高さ1mくらいのコンクリ護岸の前に、ぴたっと車の鼻面をあわせた。そこは、護岸が切れたところで、脇から砂浜へと入ることができる。

できることなら、そうだな、砂浜よりは波の打ち寄せる岩場まで進攻したいところだ。例の垂直の話で、弓なりになっている浜の、灯台とは反対側の頂点が最高なわけだ。だが、そうもいくまい、カメラに波しぶきでもかかったら終わりだ。だから、ぎりぎりのところを選択して三脚を立てた。

そばに転がっていた、丸くて黒いプラスチック、これはブイだろう、ちょうどいい、腰掛に使える。三脚の後ろの砂場に置いて、インターバル撮影の合間、そこに腰かけた。幸運なことに、今日も晴れの予報だった。はるか彼方の灯台を見ながら、誰にも煩わされず、撮影を続けた。

といっても、九時を過ぎたころから、浜遊びをする人が増えてきた。小さな男の子を連れた楚々とした感じの女性、子供と一緒に砂浜の貝殻を拾っている。ほかにもいたが、よくは思い出せない。そう、あとは海の中、波間に例の老サーファーが見えた。

…今調べたら、四日目の撮影は、七時半からになっていた。五時に宿を出て、飯岡漁港によって、それから一走りして、いまここにいるわけだ。もっと早くに着いたと思っていたが、のんびり、時間に関係なく動いていたと見える。

ふと思って、携帯で楽天トラベルを検索。最初に予約して、そのあと取り消した銚子市内のビジネスホテルをみた。お、今日、空いている。迷うことなく予約した。というのも、この後、まだ見るべきところが残っていたのだ。

<地球が丸く見える丘展望台>それに<銚子タワー>。午後から、それらの施設を回って、そのあと190キロの道のりを帰るのか、と思うとちょっとうんざり、無理だよな。ニャンコもいないし、もう一泊していこうという気持ちになったわけだ。ちなみに、連泊した宿の方は検索もしなかった。もう泊まるつもりはない!

…旅の日程を変更したことは、おそらく今回が初めてだ。<自由>を感じた。カネのことも日程のことも二の次で、思いつきで旅を楽しんでいる。そう今にして思えば、算段して旅に出ても、カネと時間に縛られていた。

一応、娘にだけは、もう一泊すると連絡しておいた。泊まるホテルの名も伝えた。と、そばに、ちょっと前からたたずんでいた中年男性から話しかけられた。少し前から気配は感じていたのだ。そう、この旅で話しかけられた人間のうちの一人だ。

携帯が終わるのを待っていたかのように、丁寧な感じで、写真のことについて聞きたいと言う。お、と思い耳を傾ける。最近ニコンの5600を買ったのだが、どうも使いこなせない感じなんです。なるほど、こちらがニコンのカメラを二台、三脚に立てているのを見て、話しかけてきたんだな。

ま、それから、いろいろと、小一時間話した。こっちも暇だったし、多少インターバル撮影に飽きてたしな、彼の方も一人で、駐車場が解禁されたので、久しぶりに海を見に来たのだ、とか言っていた。自分から、五十過ぎとかちらっと漏らしたが、独身かどうかはわからない。仲間とバイクでツーリングなどもしていて、行った先の景色をきれいに撮りたいらしい。

ま、偉そうに、少し初歩的な写真のテクニックを伝授したが、あとでよく考えてみると、でたらめを教えたような気がする。申し訳ない!この場をかりて、丁重に謝りたい。

帰り際に、彼が、いま撮っている写真がネットで見られるんですね、楽しみです、というようなことを遠慮がちに言った。おっと思い、名刺の裏に、投稿サイトの名前とハンドル名を書いて渡した。白っぽいシャツに黒っぽいズボン、地味な感じの少し小太りの、人のよさそうな男だった。

DSC_9594copiia1500.jpg

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