此岸からの風景
<日本灯台紀行 旅日誌>オヤジの灯台巡り一人旅 長~い呟きです
2020
08/26
Wed.
10:31:26
<灯台紀行・旅日誌>2020
Category【灯台紀行 犬吠埼灯台編】
<灯台紀行・旅日誌>2020#20 犬吠埼灯台編
エピローグ
2020/06/22(月)雨。本格的な梅雨だ。
五月の末日に帰ってきて、いまはもう、六月の二十日過ぎ。この間、いったい何をやっていたのか、ちょっと書き残しておこう。
帰宅後、二、三日は、使い物にならなかった。というのも、旅の最中に発作を起こした<アレルギー性鼻炎>が悪化して、ザイザルを飲むようになったからだ。要するに、薬の副作用で、もちろん体も疲れていたからだろう、ひどい倦怠感に眠気だ。
何となく、ぼうっとしたまま、その後何日もかけて、旅の片付けや、それに何を思ったか、室内の整理だ。つまり、こたつ布団を片付けたり、夏用の衣類を出したりと、こまめに動いた。
帰宅後一週間ほどは、かような散文的な生活だった。だが、体の疲れも取れ、薬の副作用にも慣れてきて、次第に頭がはっきりしてきた。これからの予定、作業などを算段し始めた。
まずしなければならないことは、写真の整理だ。およそ1000枚撮っている。いつもの旅なら、モノになりそうな写真を選択、補正するだけで、ま、それでも手間はかかるが、それほど嫌だなと思ったことはない。
が、今回は話が違う。撮った枚数も多いが、それに加えて、選択、補正する画像が、おそらく数百枚になるはずだ。というのも、前にも書いたが、五分毎のインターバル撮影を、二台のカメラで、ほぼ三日もしているわけで、なぜそんなことをしたのか?つまり、それらの写真をスライドショーにして、ユーチューブにアップするという野心?があったからだが。
…しけた野心だが、およそ100枚の写真の、30秒間隔のスライドショーなら、約三十分の動画になる。これは<荒川写真紀行>と題して、エリックサティーを流したスライドショーで経験積みだった。
ということはつまり、どういうことになるのだろう?今回撮影した写真は、そのほとんどがインターバル写真だ。少なく見積もっても700枚はあるぞ。要するに、三十分スライドショー七本分だ。
どう考えたって、ここ数週間で、700枚の写真の補正・加工は無理だろう。ま、むろん、一か月とか、二か月とか、時間をかければやれないこともない。だが、こっちにも予定があるんだ!つまり<モロイの朗読>もあるし、月一回ペースと心づもりしている、次なる灯台旅もある。
写真の補正・加工に明け暮れるのは、二週間が限度だろう。ということで、今月の二十日をめどに、六月二週あたりから、本格的に取り組んだ。・・・そんなにあせらなくたって、ゆっくりやればいいじゃん、と言われそうだが、そうはいかない。
写真の補正・加工も大変だが、それに並行して、旅日誌もつけなければならないのだ。こっちの方は写真と違って、新しい経験が上書きされると消えてしまいかねない。だから、次の旅に出る前に、ぜひとも書き上げておきたいのだ。
写真を補正していると、その撮った日のことが、なぜか頭に浮かんでくる。日誌を書くときに、写真は、非常に助かる。だが、これもできるだけ早い方がよい。五、六年続けた<入間川写真紀行>での経験だ。
…あの時は、ほぼ毎日撮影、その日のことはその日に書き記す、というかなりきついルールを自分に課していた。だが、そのおかげで、今があるわけで、文字を打つことが、さほど苦にならないばかりか、多少はこの<ディスクール>の時間を楽しんでいる。
ま、それはさておき、心づもりしたのは、六月の三週までに、今回の旅の写真、日誌を仕上げること。そして、四週目に<モロイ#15の朗読>。そして、六月の後半、ないしは七月の初めには、二回目の灯台旅に出る、というプランだ。
と、ここまで書いてきて、ふと思った。<エピローグ>なのに、長すぎないか?そうだな、要点だけを書き記して、次に進もう。
・・・日程に沿って、作業を始めた。大まかにいえば、飯岡灯台27日夕方、犬吠埼灯台28日午後・夕方、29日午前・夕方、30日午前・夕方、の計七回の写真群の補正と加工だ。もっとも、犬吠埼の方は二台のカメラだったから、厳密にいえば、十三群のインターバル写真ということになる。
撮影は五分毎で、だいたいワンセット三時間、長いものは五時間だったから、それぞれ36~60枚ほどの枚数になる。これを一枚一枚、補正・加工していくのだ。
イメージとしては、灯台あるいは海の中の岩は不動で、その周りの、波とか雲とか空とか人とか、そういったものだけが変化していく、という感じのものだ。
ところが、そう甘くない。まず、補正だが、灯台はほとんど傾いているし、水平線はゆがんでいる。これを垂直に、あるいは水平に補正する。まずここで、引っかかった。写真ごとに、その都度、傾きやゆがみの補正が、いくらか微妙に異なる。
今回の一番の発見は、垂直も水平も絶対概念ではなく、相対的な概念だ、ということだ。つまり、周りの状況によって、垂直に見えてしまうこともあれば、ほんとはゆがんでいるのに水平に見えてしまうこともあるのだ。
さらに言えば、その時の気分や体調も、影響してくるのかもしれない。真っすぐになった、あるいは、水平だ、と思って補正を完了する。ところが、同一写真群を見比べてみると、微妙に、なかには、明らかに、灯台が傾いていたり、水平線がたわんでいたりする。
そういった写真を、もう一度補正しなおす。が、今度はトリミングが微妙に違っているので、連続してみると、灯台そのものが、少しずつ動いてしまう。
色彩やシャープも問題にはなるが、この垂直、水平の問題はさらに深刻で、当初のイメージを現出させることができない。のみならず、何回補正を繰り返しても、確実には、灯台や岩の不動が担保されない。
…参った、要するに、補正・加工の枚数が多いのに、そのほとんどが<垂直・水平>問題で失敗している。ので、もう一度、さらにもう一度と補正を繰り返さなければならなくなったわけだ。お手上げだった。
そのうち、六月三週に入った。時間切れ、体力切れ、気力切れ。スライドショー用の写真の補正・加工をあきらめた。自分に、こう言いわけした。スライドショーを作るのは、まだ先の話だし、その時やればいいや、と。
ま、もっとも、旅日誌の方は、いまも書いているわけだが、さほど妥協もせず、字数も時間も関係なく、正直に言えば、最後の方は少し端折ったが、自分的には、ある程度は記録できたという充足感がある。
それと、<ツイッター>に関しては進展があった。というのも、旅日誌は、ほとんど読まれることもない<ブログ>にだけ掲載されるはずだったが、たとえ三行の抜粋とはいえ<ツイッター>でつぶやくことができるようになったからだ。
やはりね~、書いたものを机の中にしまっておくより、誰も見ないとしても、誰かが見てくれる可能性を信じたり、あるいは、世界を意識したり、自己開示したり、といった自分の、いや人間の姿勢が、うれしいではないか。
家にこもって、もう何も発しないまま、朽ち果ててもいいわけだけど、まだ力が残っているような気がする。まだ、世界に飛び出す元気があるような気がする。
ニャンコがオヤジに残してくれた、つかの間の<自由>を、精いっぱい生きることができれば、死ぬ苦しみを味わわせてしまったニャンコも、オヤジのことを許してくれるかもしれない。
…二回目の灯台旅は、いちおう、新潟県の角田岬灯台に決めている。が、天候次第で、もう少し近場の灯台を撮りに行くかもしれない。犬吠埼灯台は、そのうちまた、季節がよくなったら行くつもりだ。泊まるところは、例の一泊¥7700のビジネスホテルにしよう。
<灯台紀行・旅日誌>2020 犬吠埼灯台編、終了。


エピローグ
2020/06/22(月)雨。本格的な梅雨だ。
五月の末日に帰ってきて、いまはもう、六月の二十日過ぎ。この間、いったい何をやっていたのか、ちょっと書き残しておこう。
帰宅後、二、三日は、使い物にならなかった。というのも、旅の最中に発作を起こした<アレルギー性鼻炎>が悪化して、ザイザルを飲むようになったからだ。要するに、薬の副作用で、もちろん体も疲れていたからだろう、ひどい倦怠感に眠気だ。
何となく、ぼうっとしたまま、その後何日もかけて、旅の片付けや、それに何を思ったか、室内の整理だ。つまり、こたつ布団を片付けたり、夏用の衣類を出したりと、こまめに動いた。
帰宅後一週間ほどは、かような散文的な生活だった。だが、体の疲れも取れ、薬の副作用にも慣れてきて、次第に頭がはっきりしてきた。これからの予定、作業などを算段し始めた。
まずしなければならないことは、写真の整理だ。およそ1000枚撮っている。いつもの旅なら、モノになりそうな写真を選択、補正するだけで、ま、それでも手間はかかるが、それほど嫌だなと思ったことはない。
が、今回は話が違う。撮った枚数も多いが、それに加えて、選択、補正する画像が、おそらく数百枚になるはずだ。というのも、前にも書いたが、五分毎のインターバル撮影を、二台のカメラで、ほぼ三日もしているわけで、なぜそんなことをしたのか?つまり、それらの写真をスライドショーにして、ユーチューブにアップするという野心?があったからだが。
…しけた野心だが、およそ100枚の写真の、30秒間隔のスライドショーなら、約三十分の動画になる。これは<荒川写真紀行>と題して、エリックサティーを流したスライドショーで経験積みだった。
ということはつまり、どういうことになるのだろう?今回撮影した写真は、そのほとんどがインターバル写真だ。少なく見積もっても700枚はあるぞ。要するに、三十分スライドショー七本分だ。
どう考えたって、ここ数週間で、700枚の写真の補正・加工は無理だろう。ま、むろん、一か月とか、二か月とか、時間をかければやれないこともない。だが、こっちにも予定があるんだ!つまり<モロイの朗読>もあるし、月一回ペースと心づもりしている、次なる灯台旅もある。
写真の補正・加工に明け暮れるのは、二週間が限度だろう。ということで、今月の二十日をめどに、六月二週あたりから、本格的に取り組んだ。・・・そんなにあせらなくたって、ゆっくりやればいいじゃん、と言われそうだが、そうはいかない。
写真の補正・加工も大変だが、それに並行して、旅日誌もつけなければならないのだ。こっちの方は写真と違って、新しい経験が上書きされると消えてしまいかねない。だから、次の旅に出る前に、ぜひとも書き上げておきたいのだ。
写真を補正していると、その撮った日のことが、なぜか頭に浮かんでくる。日誌を書くときに、写真は、非常に助かる。だが、これもできるだけ早い方がよい。五、六年続けた<入間川写真紀行>での経験だ。
…あの時は、ほぼ毎日撮影、その日のことはその日に書き記す、というかなりきついルールを自分に課していた。だが、そのおかげで、今があるわけで、文字を打つことが、さほど苦にならないばかりか、多少はこの<ディスクール>の時間を楽しんでいる。
ま、それはさておき、心づもりしたのは、六月の三週までに、今回の旅の写真、日誌を仕上げること。そして、四週目に<モロイ#15の朗読>。そして、六月の後半、ないしは七月の初めには、二回目の灯台旅に出る、というプランだ。
と、ここまで書いてきて、ふと思った。<エピローグ>なのに、長すぎないか?そうだな、要点だけを書き記して、次に進もう。
・・・日程に沿って、作業を始めた。大まかにいえば、飯岡灯台27日夕方、犬吠埼灯台28日午後・夕方、29日午前・夕方、30日午前・夕方、の計七回の写真群の補正と加工だ。もっとも、犬吠埼の方は二台のカメラだったから、厳密にいえば、十三群のインターバル写真ということになる。
撮影は五分毎で、だいたいワンセット三時間、長いものは五時間だったから、それぞれ36~60枚ほどの枚数になる。これを一枚一枚、補正・加工していくのだ。
イメージとしては、灯台あるいは海の中の岩は不動で、その周りの、波とか雲とか空とか人とか、そういったものだけが変化していく、という感じのものだ。
ところが、そう甘くない。まず、補正だが、灯台はほとんど傾いているし、水平線はゆがんでいる。これを垂直に、あるいは水平に補正する。まずここで、引っかかった。写真ごとに、その都度、傾きやゆがみの補正が、いくらか微妙に異なる。
今回の一番の発見は、垂直も水平も絶対概念ではなく、相対的な概念だ、ということだ。つまり、周りの状況によって、垂直に見えてしまうこともあれば、ほんとはゆがんでいるのに水平に見えてしまうこともあるのだ。
さらに言えば、その時の気分や体調も、影響してくるのかもしれない。真っすぐになった、あるいは、水平だ、と思って補正を完了する。ところが、同一写真群を見比べてみると、微妙に、なかには、明らかに、灯台が傾いていたり、水平線がたわんでいたりする。
そういった写真を、もう一度補正しなおす。が、今度はトリミングが微妙に違っているので、連続してみると、灯台そのものが、少しずつ動いてしまう。
色彩やシャープも問題にはなるが、この垂直、水平の問題はさらに深刻で、当初のイメージを現出させることができない。のみならず、何回補正を繰り返しても、確実には、灯台や岩の不動が担保されない。
…参った、要するに、補正・加工の枚数が多いのに、そのほとんどが<垂直・水平>問題で失敗している。ので、もう一度、さらにもう一度と補正を繰り返さなければならなくなったわけだ。お手上げだった。
そのうち、六月三週に入った。時間切れ、体力切れ、気力切れ。スライドショー用の写真の補正・加工をあきらめた。自分に、こう言いわけした。スライドショーを作るのは、まだ先の話だし、その時やればいいや、と。
ま、もっとも、旅日誌の方は、いまも書いているわけだが、さほど妥協もせず、字数も時間も関係なく、正直に言えば、最後の方は少し端折ったが、自分的には、ある程度は記録できたという充足感がある。
それと、<ツイッター>に関しては進展があった。というのも、旅日誌は、ほとんど読まれることもない<ブログ>にだけ掲載されるはずだったが、たとえ三行の抜粋とはいえ<ツイッター>でつぶやくことができるようになったからだ。
やはりね~、書いたものを机の中にしまっておくより、誰も見ないとしても、誰かが見てくれる可能性を信じたり、あるいは、世界を意識したり、自己開示したり、といった自分の、いや人間の姿勢が、うれしいではないか。
家にこもって、もう何も発しないまま、朽ち果ててもいいわけだけど、まだ力が残っているような気がする。まだ、世界に飛び出す元気があるような気がする。
ニャンコがオヤジに残してくれた、つかの間の<自由>を、精いっぱい生きることができれば、死ぬ苦しみを味わわせてしまったニャンコも、オヤジのことを許してくれるかもしれない。
…二回目の灯台旅は、いちおう、新潟県の角田岬灯台に決めている。が、天候次第で、もう少し近場の灯台を撮りに行くかもしれない。犬吠埼灯台は、そのうちまた、季節がよくなったら行くつもりだ。泊まるところは、例の一泊¥7700のビジネスホテルにしよう。
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