此岸からの風景
<日本灯台紀行 旅日誌>オヤジの灯台巡り一人旅 長~い呟きです
2020
09/06
Sun.
11:31:48
<灯台紀行・旅日誌>2020
Category【灯台紀行 三浦半島編】
<灯台紀行・旅日誌>三浦半島編2020#3 往路
一日目
八月二日の朝は、四時半に目が覚めた。いくらも寝てないのに、眠い感じではない。予定変更で、目覚ましを五時半にセットし直したのだから、もう一寝入りしようか、などとも考えた。が、完全に目覚めている。起きるしかないだろう。
親指は、少し良くなったようにも感じた。とはいえ、旅が始まるのに、と自分のドジさ加減を悔いた。身支度をした。今回は、ホワイトジーンを穿いていくことにした。太めの黒のベルトも通した。上は濃いベージュのTシャツ。現地に着いたら、ロンTに着替えるつもりだ。何しろ、真夏の海岸縁へ行くのだ。白系統が一番涼しいのは<入間川歩行>で経験済みだった。
そのあと、洗面して軽く食事。ベーコンと豆腐を入れた、お茶漬け。それに牛乳。むろん、食欲などはない。とはいえ、何か腹に入れれば、便意を催すことがある。だが今回は、目論見が外れて、ほとんど出なかった。ま、それでも、ほんの少しは出たので、良しとした。
枕と目覚まし時計、シェーバー、保冷剤入りバックに500mmペットボトルの水二本、そのバックを二個、茶色のトートバックに詰めこんだ。玄関に向かった。ふと思って、行ってきます、とニャンコに呼びかけた。そう、ニャンコが死んで、ほぼ四か月たっていた。最近は、死ぬ前に苦しんだニャンコの姿を、思い出すことも少なくなった。罪の意識、自分を責める気持ちも、ぼんやりしてきて、以前ほど、辛い、悲しい気持ちになることもなくなっていた。
車に乗った。城ケ島公園とナビに入力した。出てきた道順は、環八経由で第三京浜、横横線。つまり、距離は近いが、都内を縦断するコースだ。これはいただけない。若いころに生活費を稼いだ、軽トラの運転手の経験からして、これは最悪のコースで、というか、あの当時は、横須賀方面へ行くには、これしかなかったが、とにかく、環八が混むんだ。このコースは、意地でも通らない。
ナビが古いから、圏央道経由の道順は出てこない。いいさ、ナビなんかなくたって、高速だけなんだから、東名・海老名のパーキングまで行って、そこで<城ケ島公園>とナビに読み込ませよう。朝の五時四十分、最寄りのインターへ向けて出発した。
日曜日の早朝だというのに、圏央道は、思いのほかにぎやかだった。ま、乗用車は、遊び車だろう。だが、大型トラックは予想外だった。日曜日だから、休みなのではないか?いや、曜日は関係ないのかもしれない、などと思っているうちに、狭山パーキングに入った。
混んでいる、というほどでもない。車がそこそこ止まっている。ベージュの薄手のロンTに着替え、手の甲と指全体、あとは、念入りに、顔に日焼け止めを塗った。日焼け止めは、なんか、べたべたする感じで好きではない。とはいえ、前回の旅の教訓だ。塗らないとまた、露出した部分が赤く焼けてしまう。しょうがないだろう。
その後は、青梅辺りから、断続的に長いトンネル走行。これが、いやだった。というのも、2016年の御前崎灯台旅の際、かなり難儀したからだ。当時は、車を買え替えたばかりで<自動ライト点灯>という機能を知らず、トンネルのたびに、前照灯を点けたり切ったりしていた。しかも、その際、暗かったり眩しかったりで、サングラスを外したり掛けたりと、非常に疲れた。
それでなくても、トンネル走行は気を使うのにと、あの時の経験が、少しトラウマになっていた。が、今回は、ライトの点滅は自動だし、サングラスは、その都度、ちょっと下げたり上げたりするだけで、用が足りた。難所と思っていた箇所を克服できたわけで、多少気が楽になった。
とはいえ、やはり、トンネル走行は疲れる。幾つトンネルをくぐらねばならないのか、はじめは少し数えていた。そのうち、運転に集中してしまい、何本のトンネルを走り抜けたのか、よくわからない。青梅から八王子、さらに高尾山の看板を確かめながら、80キロ前後で、走行車線を慎重に走った。
視界が開けたのは、相模原の看板が見えた頃からだった。左手に、文字通り真っ青な稲田が広がっていた。ほっとした。世界に出てきたことを実感した。じきに、厚木パーキングの看板がみえた。やり過ごして、分岐を左、東名上りに入った。
すぐに、海老名のパーキング。給油のできるSAで、車がたくさん止まっていた。時間は、七時四十分、約二時間走ったわけだ。一息入れよう。トイレで用を足し、日陰へ行き、少し体を屈伸させた。自販機でカフェオレの小ボトルを買って飲んだ。まだ、全然疲れていない。見回すと、ほとんどの人間がマスクを着けていた。
走り出すと、すぐに町田インター。東名を降りて、新保土ヶ谷バイパスに入る。そのまま、ずうっと、ほぼ道なりで、横横線に入る。道幅も広いし、大型車がほとんどいないせいか、走りやすい。あっという間に、衣笠インター。横横線を降りて、三浦縦貫道に乗る。と、料金所。¥310取られた。すぐに一般道に突きあたったので、ちょっと高いなと思った。ま、家を出てからここまで、ほとんど渋滞なし、気分は良かった。
一般道に入り、城ケ島方面へ向かう。車は走っているものの、渋滞はしていない。比較的すいすいと進み、見たことのある光景が目の前に広がってきた。城ケ島へ渡る橋の付近だ。このあたりからは、マップシュミレーションしている。
橋を渡りながら、左右の海辺の景色をちらちら眺めた。ナビに従ってそのまま直進した。が、どうも行き過ぎたようだ。Uターンして、橋のたもとを左折、城ケ島公園に到着した。たしか九時前だった。約三時間かかったわけだ。
駐車場に入る前に¥450、係のおじさんに取られた。とはいえ、黄色の駐車券は、ほかの駐車場にも使えるとのこと。ちょっとピンとこなかったが、すぐに、近くの城ケ島灯台へ行くときに役立つかもしれないと思った。灯台付近に駐車場がいくつもあったのを思い出したのだ。
駐車場は、さして広くはない。時間がまだ早いせいか、車は少ない。外に出た。暑い!梅雨明け十日、という言葉があるようだ。まさにそれだ。車のリアドアを開けて、装備を確かめ、カメラバックを背負った。大げさでなく、これだけで汗だく!トイレに入り、案内板を眺めて、灯台の方へ向かった。

一日目
八月二日の朝は、四時半に目が覚めた。いくらも寝てないのに、眠い感じではない。予定変更で、目覚ましを五時半にセットし直したのだから、もう一寝入りしようか、などとも考えた。が、完全に目覚めている。起きるしかないだろう。
親指は、少し良くなったようにも感じた。とはいえ、旅が始まるのに、と自分のドジさ加減を悔いた。身支度をした。今回は、ホワイトジーンを穿いていくことにした。太めの黒のベルトも通した。上は濃いベージュのTシャツ。現地に着いたら、ロンTに着替えるつもりだ。何しろ、真夏の海岸縁へ行くのだ。白系統が一番涼しいのは<入間川歩行>で経験済みだった。
そのあと、洗面して軽く食事。ベーコンと豆腐を入れた、お茶漬け。それに牛乳。むろん、食欲などはない。とはいえ、何か腹に入れれば、便意を催すことがある。だが今回は、目論見が外れて、ほとんど出なかった。ま、それでも、ほんの少しは出たので、良しとした。
枕と目覚まし時計、シェーバー、保冷剤入りバックに500mmペットボトルの水二本、そのバックを二個、茶色のトートバックに詰めこんだ。玄関に向かった。ふと思って、行ってきます、とニャンコに呼びかけた。そう、ニャンコが死んで、ほぼ四か月たっていた。最近は、死ぬ前に苦しんだニャンコの姿を、思い出すことも少なくなった。罪の意識、自分を責める気持ちも、ぼんやりしてきて、以前ほど、辛い、悲しい気持ちになることもなくなっていた。
車に乗った。城ケ島公園とナビに入力した。出てきた道順は、環八経由で第三京浜、横横線。つまり、距離は近いが、都内を縦断するコースだ。これはいただけない。若いころに生活費を稼いだ、軽トラの運転手の経験からして、これは最悪のコースで、というか、あの当時は、横須賀方面へ行くには、これしかなかったが、とにかく、環八が混むんだ。このコースは、意地でも通らない。
ナビが古いから、圏央道経由の道順は出てこない。いいさ、ナビなんかなくたって、高速だけなんだから、東名・海老名のパーキングまで行って、そこで<城ケ島公園>とナビに読み込ませよう。朝の五時四十分、最寄りのインターへ向けて出発した。
日曜日の早朝だというのに、圏央道は、思いのほかにぎやかだった。ま、乗用車は、遊び車だろう。だが、大型トラックは予想外だった。日曜日だから、休みなのではないか?いや、曜日は関係ないのかもしれない、などと思っているうちに、狭山パーキングに入った。
混んでいる、というほどでもない。車がそこそこ止まっている。ベージュの薄手のロンTに着替え、手の甲と指全体、あとは、念入りに、顔に日焼け止めを塗った。日焼け止めは、なんか、べたべたする感じで好きではない。とはいえ、前回の旅の教訓だ。塗らないとまた、露出した部分が赤く焼けてしまう。しょうがないだろう。
その後は、青梅辺りから、断続的に長いトンネル走行。これが、いやだった。というのも、2016年の御前崎灯台旅の際、かなり難儀したからだ。当時は、車を買え替えたばかりで<自動ライト点灯>という機能を知らず、トンネルのたびに、前照灯を点けたり切ったりしていた。しかも、その際、暗かったり眩しかったりで、サングラスを外したり掛けたりと、非常に疲れた。
それでなくても、トンネル走行は気を使うのにと、あの時の経験が、少しトラウマになっていた。が、今回は、ライトの点滅は自動だし、サングラスは、その都度、ちょっと下げたり上げたりするだけで、用が足りた。難所と思っていた箇所を克服できたわけで、多少気が楽になった。
とはいえ、やはり、トンネル走行は疲れる。幾つトンネルをくぐらねばならないのか、はじめは少し数えていた。そのうち、運転に集中してしまい、何本のトンネルを走り抜けたのか、よくわからない。青梅から八王子、さらに高尾山の看板を確かめながら、80キロ前後で、走行車線を慎重に走った。
視界が開けたのは、相模原の看板が見えた頃からだった。左手に、文字通り真っ青な稲田が広がっていた。ほっとした。世界に出てきたことを実感した。じきに、厚木パーキングの看板がみえた。やり過ごして、分岐を左、東名上りに入った。
すぐに、海老名のパーキング。給油のできるSAで、車がたくさん止まっていた。時間は、七時四十分、約二時間走ったわけだ。一息入れよう。トイレで用を足し、日陰へ行き、少し体を屈伸させた。自販機でカフェオレの小ボトルを買って飲んだ。まだ、全然疲れていない。見回すと、ほとんどの人間がマスクを着けていた。
走り出すと、すぐに町田インター。東名を降りて、新保土ヶ谷バイパスに入る。そのまま、ずうっと、ほぼ道なりで、横横線に入る。道幅も広いし、大型車がほとんどいないせいか、走りやすい。あっという間に、衣笠インター。横横線を降りて、三浦縦貫道に乗る。と、料金所。¥310取られた。すぐに一般道に突きあたったので、ちょっと高いなと思った。ま、家を出てからここまで、ほとんど渋滞なし、気分は良かった。
一般道に入り、城ケ島方面へ向かう。車は走っているものの、渋滞はしていない。比較的すいすいと進み、見たことのある光景が目の前に広がってきた。城ケ島へ渡る橋の付近だ。このあたりからは、マップシュミレーションしている。
橋を渡りながら、左右の海辺の景色をちらちら眺めた。ナビに従ってそのまま直進した。が、どうも行き過ぎたようだ。Uターンして、橋のたもとを左折、城ケ島公園に到着した。たしか九時前だった。約三時間かかったわけだ。
駐車場に入る前に¥450、係のおじさんに取られた。とはいえ、黄色の駐車券は、ほかの駐車場にも使えるとのこと。ちょっとピンとこなかったが、すぐに、近くの城ケ島灯台へ行くときに役立つかもしれないと思った。灯台付近に駐車場がいくつもあったのを思い出したのだ。
駐車場は、さして広くはない。時間がまだ早いせいか、車は少ない。外に出た。暑い!梅雨明け十日、という言葉があるようだ。まさにそれだ。車のリアドアを開けて、装備を確かめ、カメラバックを背負った。大げさでなく、これだけで汗だく!トイレに入り、案内板を眺めて、灯台の方へ向かった。

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