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<灯台紀行・旅日誌>&<花撮り物語>

<灯台>と<花>のフォトエッセー

2020

10/18

Sun.

11:01:33

<灯台紀行・旅日誌>2020 

Category【灯台紀行 三浦半島編

<灯台紀行・旅日誌>三浦半島編2020#13 戦争遺跡2

駐車場の隣というか、上はレストランだった。近寄って、中を見た。大きなガラス窓の向こうに海が見える。何か、一度入ったような気がした。遠い記憶がかすかによみがえった。あまり思い出したくない女の顔も思い浮かんだ。赤帽の仕事でこの辺に来た時、不相応にも、一人で寄ったのかもしれない。横須賀の原潜や<軍艦三笠>を見物したことは確かなのだ。あり得ないことじゃない。

レストランの隣は博物館だった。その間に通路があって、奥に青い芝生が見えた。カラフルな遊具もあった。とはいえ、立ち入り禁止の張り紙。博物館も、閉館しているようで、静まり返っていた。と、視界が開けて、砂浜。海水浴場になっている。人がたくさんいる。向いに、大きな駐車場も見える。ちなみに、この砂浜は<たたら浜>というらしい。

博物館に沿って、遊歩道があった。見ると、すぐ目の前の海の中に、大きな円柱状の物体が見える。海からの高さは二メートルほどだろうか。その左横に、少し距離を置いて、長さは同じくらいの、細長いコンクリの角柱もある。こちらは杭のような感じ。とはいえ、なんでこんなところにあるのか理解できない。これもまた、遺構なのだろうか?…帰宅後ネット検索。角柱の方は、やっぱり!旧日本軍の研究所?があった頃のもので、船を繋ぐ杭だったらしい。円柱の方は、この場所に、本格的な桟橋でも作ろうとしたのだろうかと、専門家でもよくわからないそうだ。

海沿いの広い遊歩道を歩いた。左側は高い土留めコンクリ、その上に建っている、レストランや博物館はほぼ見ない。とはいえ、土留めの上は植え込みで、白い花がところどころに見える。青い太い茎の先に咲くハマユウだ。なるほど、この時期、浜辺によく似合う植物だ。さらに行くと、行き止まり。小さな花壇になっていた。結局、遊歩道からは浜辺、というか岩場には下りられなかった。

その行き止まりの花壇には、先客がいて、大きなカメラをお花に向けていた。白いハマユウとオレンジ色のカンゾウだろうか、海風に揺れている。先客のことは、ほぼ無視して、花壇の一番端に行って、海の中の遺構を撮った。水平線と、円柱の垂直は、こちらの方が、さっきの見晴らし公園より、多少はマシだった。手前に、ハマユウやカンゾウなどの植物を入れた。だが、ピントは遺構に合わせているので、お花たちはボケボケだ。遺構はかなり離れていて小さいし、お花たちとの距離はかなり近い。得意な35㎜のパンフォーカス(手前から無限大までピントを合わせる方法)がきかない。しようがないだろう、主役は海の中の遺構なのだ。

この花壇からの、ベストポジションは、おそらくここだろう。柵から体を乗り出して、ベストの写真を撮ろうと、集中した。暑さは感じなかった。巨大な雲が、房総半島の上にかかっている。夏雲だ。大きな貨物船が視界を横切る。ファインダー越し、何もかもがはっきり見える。さらに、望遠を取りだして、遺構をズームする。と、風化したコンクリの隙間に錆びた鉄筋が見えた。青い海の中、朽ち果てながらも、確たる存在感。どのような目的で作られたのか、この時は皆目見当もつかなかったが、そんなことはどうでもいい。遺構が目に、頭に焼き付いた。

望遠カメラを、バッグにおさめた。今度は、地面にそっと置いた、手になじんだ標準ズームを首にかけた。海や雲や青空、房総半島や貨物船などを見ながら、柵沿いに少しずつ移動した。今この瞬間に見える、すべての光景、すべての風景を、カメラに収めた。いちいちモニターなどしなかった。写真に撮れていようがいまいが、この目で、ここ身体でしかと見たのだ。来てよかったと思った。思い切り息を吸い込んだような気もする。

引き上げよう。海辺の小さな花壇は、少し暗くなり、人の姿もなかった。時間的には、三時半ころだったと思う。コンクリの遊歩道を戻った。ハマユウが塀際に咲いている。<たたら浜>には、まだたくさんの海水浴客がいた。遠目ながら、女性の水着姿が、眩しかった。それと、海から突き出ている、ぶっとい円柱を改めて見た。シュールだなと思った。暑いことは暑いが、耐えられないほどでもなかった。陽が陰ってきた。

駐車場に戻り、車のバックドアを開けて、着替えた。またまた、汗びっしょりだった。カメラバックを背負う以上、背中に汗をかくのは、ま、致し方ないとしても、足の甲の日焼け湿疹は、やはり、灰色の皮革ウォーキングシューズのせいだろう。どうしようか、白い靴に変えればよいのか、よくわからなかった。

ちなみに、帰宅後、面白い知見を、テレビから教授された。それは、今現在、甲子園で行われている高校野球の球児たちのスパイクことだ。これまでは、黒と決められていた。が、今回からは、全員が白いスパイクをはいている。理由は、靴の中の温度が、十度以上違う。むろん、白い方が低い。やはりな、と思って、白い靴をネット検索した。当然のことながら、みなスニーカーばかりだ。

平場やアスファルトの上を歩いたり走ったりするスニーカーに、用はない。撮影用の靴は、軽登山靴か、あるいは、比較的底のしっかりした、滑らないウォーキングシューズだ。ま、どう考えても、どちらにも白はないだろう。仕方ない。愛用の軽登山靴を、次回は試してみよう。以前、入間川を歩いていた時、軽登山靴を履いていて、足の甲に日焼け湿疹ができたことは一度もないのだから。

サンダル履きになった。足の甲が赤くなっていて、かなり痒い。駐車場の敷地外にある、構えのちょっと立派なトイレで用を足し、自販機でスポーツ飲料を買って歩き飲みした。ナビを宿にセットして、車を出した。出るとき、例のやや尊大な白髪のおじさんが、愛想よく<ありがとうございました>と首を下に振った。自分も、ちょっと振り向いて<ありがとうございました>と言葉を送った。

エアコンの吹き出しを、顔と足元にしたので、足の甲に涼しい風が来る。気持ちよかった。ナビに従って、朝来た道を戻った。途中、朝、高校生たちの行列を見た歩道橋の前で、信号待ちした。今度は、目線の上の方に、横一文字の歩道橋が見える。二、三人、女子高生が歩いている。腰から下は、アクリルだろう、不透明な目隠しがついている。下からのぞいても、女子高生のパンツは見えない、というわけだ。そういった配慮を、どこの誰が陳情したり、実行したりしているのだろう。いや、それよりも、見えるものなら見てしまうという、スケベな男がゴマンといるわけだ。オヤジの自分でさえ、そうなんだ。ま、生きている証拠かな。

ほどなく、見覚えのある広い道路に出た。すぐ先、左側に<すき家>が見える。昨日の店内飲食で懲りていた。今日は、お持ち帰りにしよう。牛丼の大盛を頼んだ。さほど待たされることもなく、¥490払って、すぐに店を出た。宿は、目の前に見えるトンネルを登れば、すぐだった。

宿の駐車場に着いた。五時、とメモには記してある。たしか、ロビーで、オレンジジュースとアイスコーヒーを抽出して、部屋に持ち帰ったような気がする。すぐにシャワーを浴びた。頭も洗った。風呂上がりのビール!と気分良くいきたいところだが、ぬるくてがっかりした。塗装が変色している小型冷蔵庫、冷えないんだ。

テレビをつけて、その前で食事。牛丼は、まだ少し暖かくて、意外にうまかった。牛丼のお持ち帰りは、汁が御飯に浸み込んで、ふやけてしまい、食えたもんじゃない、という経験をしている。それに<すき家>の牛肉は<吉野家>に比べると、味が落ちる。この二つの持論が覆った。ご飯は多少ふやけていたが、まずくはなかった。上に載っている牛肉も、ま、いい味だ。大盛だから、それなりのボリュームもあり、満足した。この歳で旅に出て、夕食が、五百円程度の牛丼!だが、みじめだとは思わなかったし、貧しいとも思わなかった。

二日目の出費。駐車場代¥880×2、灯台参観料¥310、飲食¥800、宿二泊¥13150。合計は、帰宅後だ。

DSC_2848copiia1500.jpg

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