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<灯台紀行・旅日誌>&<花撮り物語>

<灯台>と<花>のフォトエッセー

2021

02/10

Wed.

10:45:42

<灯台紀行・旅日誌>2020 

Category【灯台紀行 南伊豆編

<灯台紀行・旅日誌>2020南伊豆編#3 石廊埼灯台撮影

次の撮影場所、石廊埼灯台には<10:45>前には到着していたことになる。というのも、駐車場の端から撮った、一枚目の石廊埼灯台の写真に<10:45>と記録されているからだ。ちなみに、爪木埼灯台の、午前中最後の写真には<9:56>とあった。

爪木崎から、どこをどう走って、石廊崎まで来たのかは、よく覚えていない。ナビに従って走っていたわけだけれども、何か考え事でもしていたのだろうか。それすら思い出せない。記憶にあるのは、道路左側に見えた<石廊崎灯台入り口>と書かれた案内板だ。ナビは無言だった。道を間違えたのか?そう思ったが、ナビに従った。そのうち何やら、工事中っぽい道へと大きく左折されられた。そこにも大きな看板があった。

今調べると<石廊崎オーシャンパーク>と書かれていたようだ。石廊埼灯台、という名称がないことに、一瞬首をかしげた。だが、すぐにマップシュミレーションした光景が目の前に広がってきた。左手の、背の高い植え込みの向こうには、おそらく無料の駐車場がある筈だ。案内板もあった。と、視界が開けて、大きな駐車場が見えた。ガラガラといった感じではない。そこそこ車が止まっている。

スピードを落として入っていくと、料金所が見えた。前に一台車がいて、係のおばさんが窓越しに何か話している。運転手が、なかなか金を出さない。バックウィンドー越しに、後部座席の人間が、何やら、財布などを取り出している様子が見える。灰色のくたびれた乗用車で、たしか剥げかけた紅葉マークがついていた。<私が払う、いやいや自分が払う>とかなんとか、小銭を払うのに大騒ぎしているんだ。そのうち、その車は駐車場には入らないで、脇に寄った。すかさず、係のおばさんが自分のところに来た。駐車料金\500を払って、先に進んだ。

適当なところに車を止め、外へ出た。陽が出てきて暑かった。何と言うか、残暑だな。カメラバックを背負い、歩き出そうとしたとき、大型バスが駐車場に入ってきた。要するに、ここは観光地になっているわけだ。そうそう、さっき、係のおばさんが言っていた。灯台へ行くには、そばにある、きれいなレストランのような建物を通り抜けていくようなのだ。目端の利く開発業者のやりそうなことだ。石廊崎周辺を灯台もひっくるめて観光地化したのだ。

ま、あとで気づいたことではあるが、来るとき道路で見た案内板<石廊崎灯台入り口>というのが元々のルートで、これは、急な坂道を15分ほど登らなければならないようだ。そんなんじゃ、今日日、観光客なんか来ないだろう。というわけで、灯台までの平場な道を造成し、ついでに、広い駐車場やフードコートも併設して、儲けちゃおう、いうわけだ。少し荒れ果てた所に、寂しく佇む灯台が好き!という者にとっては、ややありがたくないことだ。だが、急な坂道を登らなくて済む、という恩恵は受けたいわけで、なんとも複雑な心境である。

しゃれた、今流行りの広いフードコートのようなところを通り抜けて、灯台へ向かった。なんだか大きな石の鳥居があり、そばに神社があった。興味を示さず、直進。すぐに、灯台が見えてきた。といっても、全景じゃない。そうそう、石廊埼灯台は、灯台50選に選ばれている。だが、ロケーションがよくない。ネットでも、同じような書き込みがあった。まあ、撮影ポイントは、おそらく二か所しかない。そのうちの一か所は、立ち入り禁止の場所だ。むろん、周りに誰もいなければ、<立禁>なんか関係ない。自己責任で行けるところまで行くつもりだ。

もう一か所は、今自分が立っている通路上で、灯台と海が同時に見える場所だ。ただ、左側の土留めコンクリが邪魔。それに通路が坂になっていて、人間がたくさん行き来しているのが見える。つまり、実際に来てみると撮影ポイントというほどの場所ではなかった。となれば、左の土留めコンクリの上、すなわち<立ち入り禁止>の場所しかない。そこには、小さめな鉄塔と、白い灯台のようなものが立っている。

今調べました。<石廊崎指向灯>という名前で、灯台の機能を備えていました。つまり、東京方面から下田湾に入ってくる船舶に、三種類の光源を向けて、航行の安全に寄与しているのだ。すなわち、真ん中の白い光は航路、赤い光は右舷危険側、緑の光は左舷危険側を表示している。なるほど、赤と緑は、防波堤灯台と同じだ。あの時は、ちょっと<モアイ>に似ているなと思った。失礼しました。

それはともかく、その<指向灯>のある高台が、石廊埼灯台を正面?から見下ろせるベストポジションなのだ。誰もいなければ、柵を乗り越えて登って行くこともできるだろう。だが、この混雑だ。そうもいくまい。と、中国人っぽい若い男が、通路左側、土留め塀の上、なにかのコンクリの残骸のようなところに登っている。立ち入り禁止のロープをくぐって、行けるところまで行って、灯台にスマホ向けている。それも結構長い間。ちょっと迷ったが、若い男の後に続いた。だが、さほど良いポジションではなかった。何しろ、画面の真ん中にブロック塀が映り込んできて、邪魔なんだ。

残骸から下りて、灯台の敷地に入った。ここも、実によろしくない。引きがないうえに、左側の縁が、灯台と自分との線上にある。しかも低木が密集した岩で盛り上がっているので、左側の視界が遮られている。地面は灰色のコンクリで覆われていて、そこに人間が出たり入ったりしている。まあ~写真にはならない。

だが頑張って、何とかその中での最高のポジションを見つけた。すなわち、左側の縁が尽きる所に、肩の高さほどのコンクリの残骸がある。その上に登れないまでも、三十センチほどの高さに少し窪みがあるので、そこに踵(かかと)をかけ、壁に背中を押し付けるようにして、へばりついたのである。これで、多少目線は高くなる。中途半端な、不安定な姿勢ではあるが、ま、そこで粘った。

その間、これでもかこれでもかと、観光客が押しかけて来る。灯台周りには必ず人影が動いているし、左手の縁にも、すぐに人がたまってしまう。伸びあがってみると、眼下にすばらしい景色が広がっているのだ。スマホで写したり、しばらく眺めていたりで、カメラを構えたおじさんのことなど、まったく関係ない。ま、しようがない。かなりその場で粘っていたが、いっこうに人間がいなくならないので、思い切って移動することにした。灯台の写真を撮りに行くんじゃない。この先に<石廊崎>という断崖絶壁があり、神社などもある。太平洋を一望できる絶景で、灯台より、むしろ、そっちの方が、観光客のお目当てだ。

観光気分になって、灯台脇の細い道を、観光客の後について歩いて行った。といっても、例のソウシャルデスタンスは取っている。だが、岬の先端に近づくにつれ、ものすごい強風。しかも、通路は狭い階段となり、急角度で曲がっている。そこに、身動きできず立ち往生している年配の男女がいる。こっちは完全装備で軽登山靴を履いている。なんなく、彼らの横をすりぬけ、階段を下りた。

と、そこは、神社の一角で、お守りなどがずらっと並べられている。おみくじなどもある。よくある神社の物品販売所だ。ふと思って、並べられたお守りを一つ一つ吟味した。いちばん高い、といっても¥1000だが、<塩守>をお土産に買った。

<塩守>?初めて見る文字だったので、販売所の奥に仏頂面して、突っ立ってる神主に、ちょっと訊ねた。<塩守>ってどういうものなんですか?神主は、めんどくさそうに、お守りの一般的効用をぶつぶつ言っている。だから、<塩守>の特徴的な効用を聞いているんだ、と大きな声で問いただしたい衝動に駆られた。あの神主は、バイトだろう。<天ぷら学生>ならぬ<天ぷら神主>に違いない。

ちなみに、この<塩守>は勾玉(まがたま)の形をしていて、その中に本物の塩が入っている。塩は身を清めるという意味があるらしい。ま、そんなことはどうでもいい。まずもって、神仏の御利益など信じていないこの自分が、お守りを買った理由はほかにある。そのうち、誰かにあげるため、とだけ言っておこう。ただし、その希望も、帰宅後幾日もたたないうちに潰えた。したがって、この<塩守>は、お蔵入りになった。自分が死んだ後には、ほかの遺品ともども、黒いゴミ袋の中へ放り込まれてしまうだろう。いやその前に、なぜ<塩守>を買ったのか、思い出せなくなってしまうだろう。それでいいのだ。

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