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<灯台紀行・旅日誌>&<花撮り物語>

<灯台>と<花>のフォトエッセー

2021

03/17

Wed.

10:40:19

<灯台紀行・旅日誌>2020 

Category【灯台紀行 南伊豆編

<灯台紀行・旅日誌>2020南伊豆編#10
下田観光4 <まどが海遊公園>

<まどが浜海遊公園>に着いた時には雨が降っていた、と思う。広い駐車場には、五、六台の車が止まっていた。まだお昼前だったような気がする。いくら何でもホテルに戻るには早すぎるだろう。一応、窓にシールドを張った。後ろの仮眠スペースに移動して、肘枕して少し横になった。だが、さして眠くない。じきに起き上がって、カメラを引き寄せ、撮影画像のモニターなどをした。<黒船>から撮った写真の数が多い。だが、そのほとんどが写真の体をなしていない。記念写真だよ、自分に言い訳をした。

また横になった。少しそのままでいたが、眠くならない。起き上がって、お菓子などを食べたりもした。退屈だ。シールド越しに外を見た。空が少し明るくなっていて、雨はやんでいた。気分転換!車から出て、装備を整え、海際の柵まで行った。三脚を広げ、望遠カメラをセットした。<犬走島>を貫通した防波堤の先端に、白い灯台が見える。左側にも小島があり、赤い鳥居が小さく見える。沖には、さらに小さく、真一文字の防波堤が海の中にあり、その右先端に赤い灯台が見える。

海上10キロ先の、自分にとっては、まさに伝説的な<神子元島灯台>は、と言えば、視線の延長上にあるわけだが、残念ながら、その影がうっすら見える程度だった。天気が良くないのだ。しつこいようだが、空も海も灰色だった。それでも、この瞬間、眼前に広がる光景を写真におさめようと、少しは努力した。鉛色の雲が垂れ込める中、水平線の近くが若干明るかったからだ。

二、三枚撮って、モニターした。こりゃだめだな。写真は非情で、思い込みを写し撮ってはくれないのだ。だが、引き上げる気にもなれず、しばらく、柵に寄りかかったり、そばのベンチに腰掛けたりして、下田湾や、水平線の辺りを眺めていた。そのうち、空は、鉛色の雲すら霧散して、白っぽい、ただの空白になった。三脚から望遠カメラを外し、たたんだ。望遠と標準、二台のカメラをバックの中にきっちりおさめ、三脚をバッグの背中にしっかり固定した。南伊豆旅での撮影が終わったのだ。

車に戻った。時計を見たのだろう。まだ早いような気がしたが、宿に戻ることにした。と、ふと左手の方にあるトイレを見た。自販機も二台ほどある。ということは、ゴミ箱もあるわけで、空き缶などを捨てて行こうと思った。トイレに一番近いところまで車を移動して、外に出た。ゴミ箱の横には、たしか、ゴミは持ち込まないでください、とかなんとか書いてあった。ま、空き缶二つくらいいいだろう。

ついでに、トイレに入って、用を足した。このトイレはほとんど印象にない。ということは、臭くも汚くもなく、特別きれいでもなく、要するに、普通だったのだろう。雨はやんでいた。ふと気まぐれだ。時間に余裕があったし、オブジェのようなものもあったので、公園内をちょっと見物しようというわけだ。

三つほど、見て回った。一つは、海に向かう<坂本龍馬>の立像だ。なんで、ここに<竜馬>が?と思って、案内板を斜め読みした。ほとんど頭に入らなくて、勝海舟の名前と<龍馬>が下田に立ち寄ったことだけが頭に残った。…今その詳細をネットで検索したが、煩わしいので省略しよう。

二つ目は、大きな<錨>だ。また<錨>だ!というのも、灯台巡りの旅を始めてから、海沿いの公園などに、この本物の<錨>がオブジェとして鎮座している姿をよく目にするからだ。見るたびに、なんでこんなところに<錨>があるんだと思った。だが、今回はその疑問がすぐにとけた。台座だったかな、案内板に<横須賀海上自衛隊寄贈>とあったような気がする。さらに案内文には、すぐ目の前の海に、ペリーの艦船が、おそらく旗艦船<サスケハナ>だろう、<錨>を下したらしいのだ。なるほど、<錨>つながりか。それにしてもと、目の前の海を見た。こんなに近いところに停泊したのか!ちなみに、ペリーの旗艦船は、全長80メートル弱の大型フリゲート船だった。自分が乗った遊覧船<黒船サスケハナ>は35メートルで、その倍以上の大きさだったのだ。

三つ目は、何と<足湯>だ。公園内に、いくつかあるしゃれた東屋の一つが、車座に十人ほど腰かけられるようになっている。近寄って、ちょっと手を浸してみた。あったかい、ちょうどいい湯加減だ。足の甲に湿疹ができていなければ、間違いなく、軽登山靴を脱いで、腰かけたと思う。足を拭くためのタオルを車に取りに行く、という煩わしさも克服しただろう。まあ、次回だな。ただし、<次回>があるのかないのか、その辺は深く考えなかった。

さあ、本当に引き上げよう。雨は降っていなかったような気がする。歩いて、道路の反対側のコンビニへ寄って、朝食用の菓子パンとおにぎりを買った。そのあと、駐車場を出て、信号を右折。ホテル前の駐車場スペースに車を止めた。整理係の<小料理屋の大将>はいなかった。まだ三時前で、チェックイン前だ。

車から降り、歩いて<すき家>へ行った。今日は、機械での注文に迷うこともなかった。なんとなく、カレーが食べたいような気がして、<オム牛カレー>の大盛りを注文した。¥1000ほどだ。ちょっと高いような気もしたが、そんなもんでしょ。少し待たされた。きっと、オムレツの調理に手間取ってるんだ。レジカウンターに店員が出てきた。レジ袋に入った<オム牛カレー大盛り>を受け取り、カンターに置いてあった箸とか紅ショウガの小袋とかを取って、出ようとした。と、その若い店員が<スプーンはいいんですか>と声をかけてきた。なるほど、カレーを食べんるんだ。<お、忘れていたよ>と少し表情を崩して、袋の中に入れた。<すき家>で、これまでで一番愛想のよい店員だった。

駐車場に戻った。トートバックの中に、飲料水などを入れ、カメラバックを背負って、ホテルに入った。一階ロビーは薄暗かった。ふと思って、陳列してあった、土産物を眺めた。<地域クーポン券>¥2000で買ってしまおうというわけだ。受付の卓上ベル=呼び鈴を押すと、隣の部屋から爺がすぐに出てきた。財布から<地域クーポン券>を取り出し、その旨を言って爺に渡した。

爺を待たせて、陳列台の土産物を選んだ。ロクなものはなかったが、ま、なるべく日持ちするものがいい。などと、あれやこれや迷ってしまい、思いのほか、時間がかかった。ふと見ると、爺が、所在なげに、いや、ちょっとイラついた感じでカウンターの中に突っ立っている。

もう、どうでもよくなって、とりあえず¥2000分の土産物を手にして、カンターへ行った。それを、爺は電卓で律儀に計算した。¥2000、ちょうどにはならない。土産物の価格設定が、ちょうどにはならないようになっている。したがって、おつり分\180くらい、損したことになる。ケチケチしたこと書くなよ。ちなみに、買ったのは、<金目鯛スープ12食入り>を二袋、<漁師のふりかけ>一袋、それから、カツオの一口大のおつまみ、これは今手にないので正式な商品名はわからない。というのも、翌日、爺に無理を言って値段の同じ<漁師のふりかけ>と交換してしまったからだ。びっしりと袋に詰まった、こげ茶の、サイコロ型のおつまみは、いくら眺めても、固くて、まずそうだったのだ。

エレベーターで四階に上がった。ひとの気配は全くない。時間的には午後三時前だったと思う。ドアノブに、白いレジ袋がかかっていた。部屋に入った後で、中に入っているものを取り出した。浴衣とシーツとバスタオルとアメニティ類だった。シーツは、面倒なので交換しなかった。すぐに着替えた。糊のきいた浴衣にそでを通し、部屋を出た。貴重品のポーチは、金庫に入れたが、めんどうなので鍵は、部屋のどこかに隠した。どこに隠したのか、今となってはもう思い出せない。

温泉は、昨日にまして最高だった。というのも、一番風呂というやつで、誰もいない。広々した洗い場も湯船も、きれいに清掃されていて気持ちがいい。それに、ちょうどいい湯加減で、自分としては、これほど長時間、温泉につかって、くつろいだことはない。温泉めぐりも悪くないなと思ったほどだ。昨日と同じように、湯船の中を歩いて、窓際へ行き、窓ガラスを手でこすって、外の景色を眺めた。雨が降り出していた。それもかなり強い。風も強い。台風の影響だろうか。五回目の旅で、初めて雨に遭遇した。いままで、運が良すぎたのだ。

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